「雑談ですぐに話題が尽きる」
「雑談は気を使いすぎて疲れる」
「うまく話せない、不安だ」
そんな方へ、今回はおすすめの本を紹介します。
「雑談は人間関係を作る力」
今回は、桐生稔さんが著書「雑談の一流、二流、三流」という本を参考にお伝えします。
著者はコミュニケーションスクールを運営しているコミュニケーションの達人です。
後ほど著者について詳しくお伝えします。
今回は雑談の本です。
雑談の本といっても、たくさんありますよね。
有名なのは「超一流の雑談」でしょうか、知っている方も多いかと思います。
そんな中でも著書は「めちゃくちゃ読みやすい」と思った本でした。さすがはコミュニケーションの達人です。
読みやすい理由は「例えがうまい」「空白があって読みやすい」「わかりやすい」という理由はもちろんです。
私が1番読みやすいと思ったのが、「三流は〇〇をする」「二流は〇〇をする」「一流は〇〇をする」という比較しながら説明しています。
こんなふうに説明されると、自分ごとにできるんですよね。
「あ、このトピック自分は三流だ」「あ、こっちはニ流だ」みたいな感じです。
しかも、驚くことに二流で挙げられている雑談のコツに「これこそが一流なのでは?」と思えるものがたくさんあります。
著書は全部7つの章立てをしています。
- 雑談の始め方
- 話の広げ方
- 聴き方とリアクション
- 雑談の盛り上げ方、
- 相手の懐に入る方法
- 好印象の残し方
- 雑談が上手い人の心構え
今回は「そもそも雑談とは?」「雑談の凄さとは?」「目指すべき雑談スタイルとは?」についてお伝えします。
そもそも雑談とは?

雑談とは「相手と関係性を作るもの」です。
著書では「雑談は人を動かせる力」といいます。
なぜなら、人の心を動かすのはどんなことを伝えるかよりも、「相手とどんな関係性にある」かが大切で、その関係性を作るのが雑談であると言っています。
ここで桐生さんについてお伝えします。
桐生さんは現在、全国でコミュニケーションセミナーや研修を行っています。そこでは、60分に20回以上笑が起こり、場が燃え上がり、最後には衝撃的な感情を走る心震わすメソッドをお届けしています。
ただ、昔は違いました。
極度の人見知りと営業がド下手で新卒3ヶ月で左遷された経験を持っています。
そしてなんと、一年後エリアマネージャーになっていました。今ではコミュニケーションを教える講師になりました。
どうして極度の人見知りの桐生さんが、一年後にエリアマネージャーに、今ではコミュニケーションの講師になれたのでしょうか?
それが「雑談」です。
雑談がいかに凄いのかお伝えします。
雑談の凄さとは?
桐生さんは左遷されたあと飛び込み営業を任されましたが、門前払いやクレーム等によって嫌になりました。
そして、既存の顧客だけを周り、「5分ほど話して帰る」これを毎日繰り返しました。
ただそれだけなのに既存の顧客から紹介がどんどん入るようになり、全国1200店舗中売上ナンバーワンへと上がりました。
「説明がうまい人が売れる」「専門知識と技術がある人は出世する」「良い商品がヒットする」とは限りません。
「人の心を動かす」のはどんなことを伝えるかよりも、「相手とどんな関係性にある」か、その関係性を作るのが雑談であります。
「雑談は人を動かせる」これって衝撃ですよね。
私は説明がうまい、知識がある、そんな人が人を動かせるのだと思っていました。
ただ、著書を読んで「たしかに」と思いました。
いくら賢くても人を動かす力がなければ意味がありません。良い企画を立てても権限を持つ方を動かさなければ失敗します。
とはいえ、雑談で人を動かせることは理屈ではわかりますが、なにぶん雑談で人を動かしたことがない人によってはわからない話かなと思いました。
かくいう私は雑談の凄さがわかりません。
あなたは雑談の凄さがわかりますか?
友人と話をしたら、「雑談は楽しく話せたら良いのでは?」と言われました。
まさに「それだ!」と思いました。
たしかに、雑談はあくまでも雑談で、楽しく話せたらよくないですか?
楽しく話すと、話した相手のことは好きになります。好きになった結果「商品の紹介」「売り上げのアップ」につながるというのは納得しました。
雑談の大切さはわかりましたが、どのようにして雑談をしていけば良いのでしょうか?
著書では目指すべき雑談のスタイルが書かれています。
目指すべき雑談スタイルとは?

目指すべきは「話させ上手」です。
「え?話し上手ではないの?」
たしかに、物知りで話すネタがたくさん持っている人の方が、良い会話ができそうです。
ただ、著書では「話し上手」を目指すのは三流といいます。
なぜなら、人は自分が話しているときが嬉しいと感じるからです。話し上手から出てくるマシンガントークでは、快適な会話は生まれません。
では、聞き上手になれば良いのでしょうか?
それでは二流止まりといいます。
一流が目指すべきは「話させ上手」です。
大事なのは、相手がいかに話したくなるな空間を作ることです。
たとえば、接続詞をうまく使うことです。「ということは」「そうすると」「ちなみに」「どうして」などのです。
相手から「最近このアニメにハマっている」と言われたとき「そうなんだ」というだけでは会話が繋がりませんよね。
「どうして」と続けると、相手から引き出すことができます。
あとは接続詞を繰り返すのみです。延々と会話できるでしょう。
人の話を聞いているときよりも、自分が話しているときの方が時間があっという間に過ぎていきます。
人には聞いてほしいという欲求があります、その欲求を満たしてくれる人と、また話したくなるのは必然ですよね。
「話させ上手」のコツは著書にはたくさん書いてあります。詳しく知りたい方は読んでみてください!
これであなたも雑談のプロです
今回は、桐生稔さんが著書「雑談の一流、二流、三流」という本を参考にお伝えしました。
著書の結論は「人の心を動かすのはどんなことを伝えるかよりも、「相手とどんな関係性にあるかが大切」でその関係性を作るのが「雑談である」ということです。
雑談って日常生活においては不可欠です。
この雑談1つで「人間関係の構築」「相手に好印象を持ってもらえる」「仕事で成果を出す」など、すべてに活かすことができます。
「私は話すのが苦手だし、人と話しても疲れるだけ」
という方は雑談を勉強すれば、雑談に対して苦手意識がなくなって、人と楽しく話せるでしょう。
著書は雑談を語りまくっているので、雑談を上手くなりたいという方はぜひ読んでほしいです。
これであなたも雑談のプロです。