「お金の基礎を勉強をしたい」
「お金を若いうちに学んでいきたい」
アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書です。2019年出版です。
著者は、アンドリュー・O・スミスさん。企業経営者、弁護士の型です。
本書では、「世界基準のお金との付き合い方の基礎知識」をすべて学べます。
「アメリカの高校生が学んでいる?社会に出てちょっと役に立つ知識なのかな?」
実は、本書は一生涯役に立つお金の知識を学べます。これを高校生の時から学んでいるとなると恐ろしいです。
一方、日本の高校生はどうなのか?
少なくとも、わたしのいた2015年頃ではお金の勉強はしていません。
ここからは、アメリカの高校生はどのような内容を学んでいるのか?について解説します。
本書の内容は次のとおりです
- お金の計画の基本
- お金とキャリア設計の基本
- 就職・転職・起業の基本
- 貯金と銀行の基本
- 予算と支出の基本
- 信用と借金の基本
- 破産の基本
- 投資の基本
- 金融詐欺の基本
- 保険の基本
- 税金の基本
- 社会福祉の基本
- 法律と契約の基本
- 老後資産の基本
もうすべてを学べます。一生涯に役立つこと間違いございません。
また、「自分がもっと早く学びたかった!」そんな内容になっています。
本記事では、一部に絞ってお伝えします。
- お金の計画の基本
- 貯金と銀行の基本
- 投資の基本
- 金融詐欺の基本
- 税金の基本
お金の基本を勉強したい人におすすめの1冊です。
お金の計画の基本

あなたは今、何かほしいものはありますか?
もし、何かほしいものがある場合は「お金について計画を立てる」ことが役立ちます。
では、お金の計画とはどのようにして立てるのでしょうか。
たとえば、今は5万が手持ちにあります。10万円の時計を買うためには残りの5万あれば購入できます。何かで5万円を手に入れれば買うことができますが、時計を買う以外にも日々の生活費がかかります。
そのため、収入5万のうち、1万は時計のための貯金をして残りは生活費という形で計画を立てる必要が出ています。
これをもっと大きく考えると、
お金の計画とは「人生の中でお金に関する要素をピックアップし、具体的な戦略を立てること」と言います。
計画を立てるうえで大切になることが、
- 支出:今は生活費にどれくらいか、生活スタイルを維持するためにどれくらいか
- 収入:今はどれくらい収入があるのか、今後どれくらいを見込めるのか
- 貯金:今はどれくらい貯金があるのか、今後必要な資金はどれくらいか
- 借金:奨学金や住宅ローンなど借金をするのかしないのか
- 安心:もしものときのために今の保険でいいのか、新たに入るのか
そのために、まずは自身の「資産状況」を把握することが大切です。
資産状況を整理するためにも、「個人のバランスシートを作ること」が良いでしょう。
作り方はシンプルです。
- ①紙を1枚用意して、真ん中に線を入れます。
- ②左側に自分が所有するもの(資産)とそれぞれ金額を書く(例えば:銀行預金200万)
- ③右側に自分が借りているもの(負債)とそれぞれ金額を書く(例えば:奨学金100万)
- ④一番下に「資産」と「負債」の合計を引いた額を書く。これが純粋の資産(純資産)
これでいうと、資産200万ー負債100万=純資産100万となる。
これらを「定期的に計算すること」で資産状況を把握できます。結果、今後のお金計画にも役に立つでしょう。
貯金と銀行の基本
貯金の目的は?と聞かれると多くの人が、
「欲しいものがある」
「将来の支出に備える」
「大きな目標がある」
と答えるでしょう。
貯金のシンプルな方法が、「お金が入ったら貯金する分を切り離して、別の場所に置いて使えなくする」これが基本の考え方です。
要はお金が目に見えなければ、使わなくなるというわけです。
そして、貯金を切り分ける際に、活用できるのが「銀行」です。
あなたも銀行にお金を預けているかと思います。
銀行はその預けたお金で「個人やビジネスにお金の貸し出し」をしています。ローンとかがそうでしょう。
銀行関係の話のキーワードは以下です。
- 銀行口座
- ATM
- デビットカード
- 保険会社
- 証券会社
これらの項目についても本書で学習できます。
銀行で気になるのは、「お金を預けていて安全か」という部分になります。万が一、預けた銀行が潰れたらどうなるのでしょうか。
まず銀行は全ての引き出しに応じることができません。なぜなら、個人やビジネスにお金を貸し出しをしているからです。
今の時代は、銀行には「預金保険」があり、日本では「1,000万」が担保されています。大手では潰れる可能性は低いですが、万が一のための保険はされているというわけです。
投資の基本

貯金ができたら、次は「お金を育てる」方法を考えると良いでしょう。
そこで登場するのが「投資」です。
投資は、「価値があるものを一定期間持っていて、後になって金銭利益を得ること」言います。要は、お金を出したら見返りで「出したお金よりも多くなっている」ということです。
銀行にお金を預けると、今は大手では年間0.2%でしょうか。100万預けて2千円です。
一方投資は、市場平均のインデックス投資は過去30年間で種類によりますが年間5%ほどなため、100万預けて5万です。
もちろん、その分リスクもありますが。
これら投資ですが、「複利」「リスクリターン」が大切です。
複利は、元本に利息がつくだけでなく、「元本に利息をプラスした額にも利息がつくこと」言います。
要は、10年20年で見ると、かなり複利効果を感じられます。
そして、「リスクリターン」の考え方として、
安全な投資はリスクが低いためその分リターンも低い、一方危険な投資はリスクが高いためその分リターンも高い、ということです。
銀行預金はリスクは低いですがその分リターンが低いですが、株式はリスクはありますがその分リターンも出ます。
また、長期目線が非常に大切です。先の未来が読めないため、30年間株式市場は伸びていますが、今後はわかりません。
つまりは、リターンが出るときもあれば、損をするときもあるということです。
また、資金が必要な際に「株価が下落しており引き出すと損をする」場合もあります。
大切なのが、自分がどれくらいのリスクを取れるのかでしょうか。ある程度は預金しておき、リスクが取れる資金は株式投資を検討する。
投資の詳細はぜひ本書を確認してみてください。
金融詐欺の基本
お金関連でやはり怖いのが「詐欺」です。
「うまい話は疑う」この考えが大切です。
『ポンジ・スキーム』について記載いたします。
ポンジ・スキームとは、アメリカの詐欺師「チャールズ・ポンジ」から取られた名称で、投資詐欺の手法を表します。
ポンジ・スキームでは、まず「元本保証」「高配当」「高利回り」といった好条件の投資条件で、出資者から資金を集めます。そして実際には運用せず、本人や他の投資家から預かった資金をそのまま配当金として還元します。
たとえば、100万預けたら利益30%出ます!という条件で募集します。
1か月後に30万利益が出たため投資家に渡します。これはすごい!となりますが、実は何も運用していません。自分たちが渡した100万円から渡しているだけです。その後、タイミングを見て音信不通が落ちでしょう。
これら金融詐欺は、ほんとうに怖いです。
身近な例でいうと「なりすまし」です。
クレジットカード番号、キャッシュカード、郵便物、パソコンやスマホ情報、常にセキュリティは用心しましょう。最近は、フィッシング詐欺も要注意です。
税金の基本

税金とは、「国や地方自治体から強制的に徴税されるお金」です。
日本国民には、国に税金を支払う義務があります。
【国民の三大義務】
教育の義務:子どもに普通教育を受けさせる義務
勤労の義務:働く能力がある人は、働かなければならない義務
納税の義務:国に税金を払う義務
大事な考えとしては、「すべてのものには税金がかかる」ということです。
消費税然りですよね。
税金は悪なイメージがありますが、「医療の充実」「教育」「公共施設」など、さまざまな特典もあります。
それら特典を有効活用しないのは非常にもったいないです。
まとめ:お金について大切なこと

今回は、「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書(アンドリュー・O・スミス)」について記載いたしました。
結構ボリュームがあり、お金の基本は学べる最強の1冊です。
また、本書には、「お金について大切なこと」として、10箇条を提示しています。
詳細はこちらの記事を読んでみてください。