「気分が落ち込んでいる」
「やるべきことはわかっているのにやる気が出ない」
「ストレスをためておりどうしたら良いのかわからない」
今回ご紹介するのは、ジェリー・スミス氏が著書の「一番大切なのに誰も教えてくれない メンタルマネジメント大全」です。
本書は、心理学者・臨床心理士のジェリー・スミスさんが、心の健康を保つためのツールをぎっしりと詰め込んでいます。一生使えるセルフケアになるため、全人類が1冊持っておいて損はない本になっています。
こういった本は「悩んでいる人だけが読む」と思われるかもしれませんが、「今は悩みがない」という方にもオススメです。
なぜなら、予防になるからです。たとえば、食事もそうですが肥満になったときに対策を始めては遅いです。肥満になる前から対策する必要があります。これは、メンタルも同じです。自分が陥る前に対策しておくことで「自分の心の健康を保つこと」に繋がります。
本記事では、本書の構成を記載したあとに、とくに良いと思ったセルフケアツールをご紹介いたします。
本書の構成
本書は8つの章で構成されており、それぞれが特定の心理的課題に焦点を当てています。
- 気分が落ち込むとき
- やる気が出ないとき
- 辛い感情にとらわれているとき
- 大切なものを失ったとき
- 自信をなくしているとき
- 不安を感じているとき
- ストレスを感じているとき
- 心が満たされないとき
読むポイントは、まずは自分が気になったところから読むです。
各章では、まずはそれぞれの知っておきたいことの説明から始まり、具体的な対処法や実践的なツールが紹介されています。
これらのツールは、研究によって証拠があるものが紹介されています。著者が実践をして、自分にもクライアントにも役立つことがわかった技術とスキルを紹介しています。
つまりは、よくある自己啓発とは違い、しっかりと実証されたものであるため、安心して読み進めることができます。
基本的なことが、実はすごく大切

著者はメンタルヘルスの基本は、以下の要素といっています。
- 運動
- 睡眠
- 栄養
- ルーティン
- 人とのつながり
実は人が何か落ち込んでいるときや悩んでいるときに、最初に手を抜くのが「日常生活」です。
何かを解消しようと「爆食いする」「夜更かしをする」「家にひきこもる」といったことを行います。これらの行動を続けると、より落ち込みが進んでいきます。
苦しいときほど、「適度に運動する」「睡眠をしっかりと取る」「バランスの取れた食事をする」「自分のルーティンを守る」「人と会話をする」を守ることが、悩みの解消や予防につながります。
感情との向き合い方

つらい感情を消したいと思ったことはありますか?
またそれらの感情をスッキリさせる際に行っていることはありますか?
著者は、その際にランニングでスッキリさせているようです。
走ることで今の悩みをスッキリさせようとしていました。ただ、いっこうに頭の中の悩み消えません。追い払ってもまた戻ってきます。ここで著者は気づきました、「感情をありのまま受け入れることの大切さ」に。
あらゆる感情をありのままに受け入れるのは最初は不安です。実は感情を受け入れるとどんどん消えていきます。要は通り過ぎていきます。一つの経験になります。また、とくには自分にとって良いことを教えてくれるものです。
ストレスとの向き合い方
重要な場面でプレッシャーとなり、ストレスを感じる方も多いと思います。
著者はストレスを完全に排除するのは不可能といっています。ちまたでは、ストレスよくないという情報があふれており、ストレスを「問題」と捉えてを排除しようとします。ただ、一向によくなることはありません。
ストレスとの向き合い方で大切なことは、
ストレス反応を「問題」として捉えるのではなく、
「役に立つ強み」と捉えるようにする
結果、今まで「問題」だったことが、「強み」となり、より良いパフォーマンスを得ることができます。
参考になった実践のツール
本書では、様々な実践的なテクニックが紹介されています。
とくに良いと思った内容は以下になります。
- マインドフルネス:いまこの瞬間に意識を向ける
- ジャーナリング:思考や感情を書き出す
- メタ認知:思考と距離を置く能力
詳細はぜひ本書を読んでみてください。
最後に
今回は、ジェリー・スミス氏が著書の「一番大切なのに誰も教えてくれない メンタルマネジメント大全」について紹介しました。
本書は、一生使えるセルフケアになるため、全人類が1冊持っておいて損はない本になっています。
こういった本は「悩んでいる人」方だけではなく、予防として皆さんに読んでほしい一冊です。自分が陥る前に対策しておくことで「自分の心の健康を保つこと」に繋がります。