著書は博報堂のスピーチライターである著者の36年にわたる学生達とのコミュニケーションから生まれたものです。
あなたは言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」といったことを感じたことはありませんか?
たとえば、意見を求められると思いつかない、プレゼンの資料がまとまらない、自分が話した内容が相手に伝わらない、こんな経験ありますか?
著書はそんな「言葉で伝える悩みを抱えている人のための本」です。
話すこと、書くことに劣等感を感じている人たちへ「25のメソッド」を提示しています。その上で、25のメソッドを「5日間で学べる」ように構成されています。
つまり「5日間がんばる」これをすればあなたの悩みが解決するということです。
私の結論として「言葉で伝える悩みは5日間のトレーニングで解決の糸口が見えてくる」です。
「え?解決できないの?」
もちろん解決されることもあります。
ただ、言葉でうまく伝えるスキルって一長一短に身につくわけではありません。日々トレーニングを積み重ねる必要があります。
また、言葉の悩みって自分が学べば学ぶほど「むずかしい」と感じます。要は「次から次へと」課題が出てきます。
たとえば、5日間でしっかり学んで「私は言葉で伝えるスキルを手に入れた!」と思って、いざ仕事をしたらダメ出しをされた、というのは出てくると思います。
これはいくら学んでも出てきます。
「そしたら言葉で伝えるスキルを学んでも意味がないの?」
そんなことはありません。この5日間でトレーニングをしっかり行って基礎を学べば、「あなたも言葉にする力」が確実に身に付きます。
もちろん、学んだあとも訓練は必要です。
仕事をしていると次から次へと課題が出てきますが、その際に基礎を学んでいたら、圧倒的にうまくこなせるようになるでしょう。
では、一体5日間で何をするのか?
- 1日目は「頭の中にあるものを知る」
- 2日目は「考える習慣をつける」
- 3日目は「論理的に発想する力をつける」
- 4日目は「真に伝わる表現力を磨く」
- 5日目は「言葉に説得力を持たせる」
著書は、非常に読みやすく、ストーリー仕立てで主人公と「いっしょにトレーニングできる内容」です。
言葉の悩みを抱えた入社3年目の大という人物が、和田先生という広告の先生から「5日間のアドバイス」を受けます。大はアドバイスを実行していくうちに力を身につけていきます。
親しみやすく、わかりやすいように展開されているため「大といっしょに学ぶこと」をおすすめします。
もし、「言葉で伝える悩みを解決したい」という方には打ってつけの本ですので、ぜひ読んでみてください!
この記事ではこれらの5日間を少し深ぼってお伝えします。
1日ごとに「5つメソッド」が紹介されています。その中を1つをあげてお伝えします。
1日目「頭の中にあるものを知る」
- 「すぐに言葉が出てこない」
- 「語彙力が不足している」
という方に向けて「5つのトレーニング方法」が紹介されています。その中の1つを紹介します。
大は「思ったことがパッと言葉にならない」という悩みを抱えていました。
「ボキャブラリーが少ない」「何をしたら良いのかわからない」と。
ただ、先生は「ボキャブラリーが問題ではない」といいます。
突然ですが「30秒で国の名前を10つ声に出して」いってみてください。
知っていて当然だと思いますが、いざ言葉に出そうとするのはむずかしいです。
誰もがすでに頭の中に持っているはずなのに、どうして言葉出ないのか?
それは「普段から声に出していないから」です。
トレーニング方法は「ものの名前を10こ声に出す」です。
このトレーニングを続けていけば、どんどん「言葉の花火」が上がりやすくなるといっています。
2日目「考える習慣をつける」
- 「自分の考えがない」
- 「考えがまとまらない」
大は「ひとりよがりの考えだ!考えが狭い」という悩みを抱えていました。
自分では一生懸命に考えたのに否定されることありませんか?
たとえば、「企画を立てるとき自分では最高アイデアを考えた」と思っていたのに、上司にいうと「それは違う、考えが狭い」と言われるときです。
なんでこのように言われるのか?
それは「自分の頭だけで考えているから」です。
トレーニング方法は「他人の頭で考える訓練をする」です。
人の頭で考える目的は「自分以外の視点を持てる」「広い視点を持てる」ようになれるからです。
3日目「論理的に発想する力をつける」
- 「自分の考えに自信がない」
- 「思わぬ意見に対応できない」
大は「自分の発言に説得力を持たせるにはどうしたら良いのか?」という悩みを抱えていました。
たとえば、「1週間後に〇〇についてプレゼンをしなさい」と言われました。〇〇とは自分がぜんぜん知らないことです。
このようなとき「やばい」「どうしよう」と悩みませんか?
どうしてそのような不安を抱えているのか?
それはそのことを「知らないから不安になる」といいます。
何か不安になるときって、その原因は「自分が無知である」ということがあります。
逆に自分が深く知っていることには自信はあると思います。
トレーニング方法は「なぜ?を5回繰り返す」です。ものごとの本質を知るためには徹底的に考える必要があります。
そしたら、もう何を聞かれても対応できるようになります。
4日目「真に伝わる表現力を磨く」
- 「相手に伝わらない」
- 「わかりやすく伝えたい」
大は「相手にとってわかりやすい、覚えやすい伝え方をするにはどうしたら良いのか?」という悩みを抱えていました。
和田先生はこういいます。1番の方法は「短く伝える」と。
トレーニング方法は「40文字を意識する」です。
これは「話すとき」も「書くとき」も「40文字で伝える」これがわかりやすく伝える秘訣です。
5日目「言葉に説得力を持たせる」
- 「どうしたら聞き手を引き付けることができるのか」
- 「言葉の極意を知りたい」
大はこの4日間でかなり成長しました。
気づいた方もいるかもしれませんが、
大はだんだん悩みというよりも、自分が知りたいということを和田先生に聞いています。
めちゃくちゃ前向きになっています。読んでいる自分も前向きなりました。
5日目は「言葉に説得力持たせる」ということで、「信憑性」や「リアリティ」を持ってもらうメソッドを紹介しています。
その中のトレーニング方法の1つに「とっておきのエピソードを10つ用意する」というのがあります。
「人は人のプライベートに興味がある」
具体的には「苦労話や失敗談」です。
- 「生まれてから現在までエピソードを8つ」
- 「この1ヶ月以内であったできごとを1つ」
- 「今日のエピソードを1つ」
合計で10つのエピソードを用意すれば、会話に困ることはなくなります。
多くの人は苦労話や失敗談が好きです。
自分を整理するということで「自分の人生を振り返ること」をおすすめします。
言葉で伝える悩みにサヨナラを
今回はひきたよしあきさんが著書「5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本)」という本を書評しました。
結論は「言葉で伝える悩みは5日間のトレーニングで解決の糸口が見えてくる」です。
その5日間とは、
- 1日目は「頭の中にあるものを知る」
- 2日目は「考える習慣をつける」
- 3日目は「論理的に発想する力をつける」
- 4日目は「真に伝わる表現力を磨く」
- 5日目は「言葉に説得力を持たせる」
となっています。
最後に少しだけ感想をお伝えさせてください。
私はこの本を読んで思ったことがあります。
それは「言葉にする力」って本当に身につくんだなって思いました。
おそらくほとんどの人が言葉で伝えるについて悩みを持っている人がいます。もちろん私もその1人です。
話もぱっと思いつきませんし、アドリブなんて大の苦手です。
ブログを書いているときもラジオで話してるときも、やっぱりうまくまとめることができません。しっかり伝わってるのかもわかりません。
自信がありません。
この本を読んで、著書のトレーニングを積み重ねることによって本当に言葉にする力が身に付くと納得しました。
多分これを練習すれば自分でもできるんだなと確信が持てました。
このように思えたのってすごいことだと思っています。
私は日ごろから上司とかに「お前はもっとこうした方が良い」とか言われるんですけど、やっぱりなかなか改善できません。
まぁこれ自分がいけないですけど。
ただ、そんな私でもこの本を読んだら納得しました。
本当にここに書かれていることをやれば、「確実に自分はうまくなる」というのがわかりました。
ということで今回は以上。
言葉が「思いつかない「まとまらない」「伝わらない」このように悩んでる方はぜひ著書を読んでみてください。
あなた悩みが解決されることをお約束します。